新型コロナウイルス感染拡大予防のための臨時休校措置がとられてから1ヶ月が過ぎましたね (^o^;)
新学期から学校再開するはずが、自治体によっては開始日を延期する所もあるようですね。
私が居住する埼玉県でもさいたま市や川口市などはGW明け、川越市や越谷市などは13日(月)から、その他通常通り8日(水)から再開する自治体などさまざまです。
話は変わりますが、4月1日付で先生方の異動が公開されていましよね? このような中でも学校や先生方は着々と新学期に向けての準備を進めているのですね!
ところで、今までに新聞やホームページなどで異動先が公表された中に、異動されたはずの先生の名前が載っていないことがあったのではないでしょうか? そうなんです! 学校の先生にも種類があり、正式に登録されていない方もいらっしゃるのです!
今回はそんな学校(公立の学校)の先生にも種類があるということをお話していきます! 特に私が経験したことのある臨時的任用教員について詳しく解説していきます。
先生の種類
「教諭」と「講師」
学校の先生は「教諭」と「講師」の2つに大別することができます。学習塾の先生も「講師」と呼ばれているので、これらの呼び方を聞いたことがあるのではないでしょうか? それぞれ詳しく解説していきます。
「教諭」とは?
「教諭」とは教員免許を持っていて、年に1回の教員採用試験(夏から秋にかけて実施)に合格して、正規雇用されている方のことを指します。特別な事情がないかぎり3年間は異動することはありません。「あの先生、この学校で何年目?」という方は100%「教諭」に分類されます。
「講師」とは?
「講師」とは教員免許を持ってはいますが、教員採用試験に合格していないもしくは何らかの理由で試験を受けていないなど非正規雇用の方のことを指します。一般的には1年契約となっています。「講師」の中には、教員採用試験の合格を目指しながら、仕事と勉強を両立されている方が多くいらっしゃいます。
残念ながら教員採用試験に落ちてしまった方は「講師」として学校現場で経験を積んでいくことをおすすめします! 他にも道があありますが「学校の先生になりたい!」という気持ちで今まで頑張ってこられたのなら、ぜひ講師登録をしてください!
教員採用試験に落ちた場合の進路については、詳しいことが書かれたホームページがありましたのでリンクを貼っておきます(https://www.kyobun.co.jp/fugoukaku/)。
「常勤講師」と「非常勤講師」
「講師」の先生はさらに「常勤講師」と「非常勤講師」の2つに大別することができます。さらに詳しく解説していきましょう! ちなみに、学習塾の先生は「非常勤講師」に分類されます (^o^;)
「常勤講師」とは?
最初に「常勤講師」についてお話しましょう!
「常勤講師」は「臨時的任用教員」とも呼ばれます。正規雇用の「教諭」と同様にフルタイムで働き、基本的には「教諭」と同様の勤務形態です。給与形態も「教諭」と同じ月給制で、若い方であれば正規雇用の人とほどんど同額の給与を受け取ることができます。ただ正規雇用とは異なり給与の昇給は一定までいくと頭打ちとなります。
「非常勤講師」とは?
次に「非常勤講師」についてお話しします。「非常勤講師」は基本的に授業のある時間学校にいて、教えた授業の分だけ給与を受け取ることができるという非正規雇用の勤務形態です。つまり時給制なのです。しかし、先に述べた「常勤講師」とは異なり、「非常勤講師」の方には副業が認められています。そのため、学習塾の先生や家庭教師と掛け持ちしながら学校で働いている方も多くいらっしゃいます。
「臨時的任用教員」とその問題点
ここでは「臨時的任用教員」について詳しく解説していきます。私が居住する埼玉県は特に臨時的任用の先生が多く、全教職員の約2割を占めているようです (@_@;)
この事態は教員の方はもちろん子どもたちにとっても好ましいことではありません。 「臨時的任用教員」は正規雇用の「教諭」同様の勤務形態であるため、学級担任や部活動顧問などを受け持つことがほとんどです。
私も中学1年の学級担任や運動部の主顧問を受け持った経験があります。せっかく1年かけて築いた人間関係も毎年リセットされることになります。毎回異動があるので「職場のお引越し」が大変ですが…(^o^;) 何よりも児童生徒との別れがつらかったです (T_T)
あと愚痴になりますが、任期が3月30日までなのでラスト1日が無職となります。そのため、保険証の返納と国民健康保険への加入、その日だけ無職なので国民年金への加入が義務付けられています。たった1日のためだけに満額支払いなのです ヽ(`Д´)ノ プンプン
ちなみに「臨時的任用教員」の方で雇い止めをされた方は以下の記事をか参考にしてください!
最後に…
ここまで学校の先生の種類についてお話ししてきました。学校の先生も雇用形態によってさまざまだということを理解していただけたでしょうか?
ただ誤解してほしくないことがあります。雇用形態が違えども「子どもたちに対する愛情」は変わりません。教員の不祥事がメディアで多くとりあげられていますが、多くの先生方は「子どもたちが好きで、教えることが好きで」先生になったわけです! このことを頭の片隅に置いていただき、温かい目で学校教育を見守っていただけると幸いです。