とある講師の冒険譚

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【注意】災害時における「自分は大丈夫」ー正常性バイアスの危険性ー

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14日に39県で新型コロナウイルスの感染拡大に対する緊急事態宣言が解除された。

解除されたのは特定警戒都道府県のうちの茨城・石川・岐阜・愛知・福岡の5県と特定警戒の対象となっていない34県である。一方で東京都や大阪府などの大都市圏や、特に感染が広がっている北海道では引き続き制限が続いている。

ただ解除されたと言っても、すぐに平常通りとはならないでしょう。「3密」を避けた行動や不要不急の外出以外は控えるなど予防策は続けるべきであり、多くの人が実践していることでしょう。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大は身近な人や著名人にも多くの犠牲者が出ました。このことが人々に危機意識を持たせ、感染拡大の予防策や外出自粛に意欲的に取り組むきっかけとなったことは否めない。

これらの危機意識を常に持ち、地震や水害などの自然災害においても発揮してほしいのだが、過去の自然災害において防げた犠牲が多くあることも事実である。そこには「自分は大丈夫」という意識が働いてるのではないか?

今回は、この「自分は大丈夫」という意識「正常性バイアス」について書いていく。

 

 

災害時における「正常性バイアス」とは?

災害時の危機意識

地震や水害などの自然災害において、危機が迫りながらも(避難情報が出ていながらも)すぐに避難せずに命を落とした方が多くいることをご存知の方も多いことでしょう。

人間の心理として、異常を感知しても「自分は大丈夫」「大したことはない」というように、ある程度までは考える癖や周囲と異なる行動をとりたがらない傾向がある。

この心理傾向が、災害時においても危機を楽観的に捉えたり、不安を感じても周囲に合わせることで逃げ遅れることにつながる、と考えられる。 

 

 

「正常性バイアス」とは?

この異常を正常であるかのように受け止める心理作用を「正常性バイアス」という。

これは、物音や環境変化など何かが起きるたびに反応していては心身ともに疲れ果ててしまうため、脳が心の平静を保つために働く防御機能と言える。

 

一方で周囲に行動を合わせようとする心理作用を「同調性バイアス」という。

これは集団生活を営む上では有効であり、日本人はこの傾向が強いと一般的に言われている。学校や会社などにおける「みんなに合わせる」ことへの美徳意識がまさしくそれですよね?

 

いずれも平常時では必要とされるが、非常時には危機意識を鈍らせることにつながりなねないですよね?

 

 

災害時における「正常性バイアス」への対処法3選

対処法① 「心のスイッチ」を平常時から非常時に切り替える

緊急地震速報や大雨や洪水の警報が出たら、意識的に心の中で警戒レベルを引き上げ、危険度が高まったと受け止めることが大切です。

まさに「心のスイッチ」を平常時から非常時に切り替えることが必要です!

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対処法② 取るべき行動をルール化するー「行動のパッケージ化」ー

次に、取るべき行動をルール化する「行動のパッケージ化」を提案する。

 

具体的には、スマホの通知で緊急地震速報や警報が届いたら

  • テレビやラジオなどで情報収集する
  • ハザードマップなどを見て、避難経路や避難先を確認する
  • 非常用持ち出し袋を確認する

というようにルール化することです。

 

 以前にも書いたが、自然災害への備えは事前に行っておくことが大切である。詳細は過去記事を参照してください。

www.teacherfblog.work

 

この中でも、ルール3つ目の「非常用持ち出し袋」について補足しておきます。

非常用持ち出し袋」は常備している方は少ないかもしれませんが、避難先で必要な最低限の食料や着替えなどを入れるものになります。その条件としては…

  • 1人に1つずつ、中身は個々の必要に応じて用意する
  • 両手を使えるようリュックなどにする
  • 玄関や寝室などに配置する

があります。また、定期的に中身を確認することも大切です!

 

袋の中身ですが、最低限そろえておいたほうがよいものをリストアップしました。

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新型コロナウイルスの感染が危惧される中、枠で囲った体温計マスク手指用の消毒液なども必要となっているので「備えあれば憂いなし」ですね \(^o^)/

 

非常用持ち出し袋」はセットになって販売されているので、そちらで用意するのもよいでしょう! 不足があれば買い足しておけば万全ですね!

 

対処法③ 思い込みを疑う

最後に「思い込みを疑う」ことを提案する。「正常性バイアス」は無意識に働くために自分で気づくことは難しい。そのため「危機は誰にでも起こりうることだと自覚し、『バイアスにかかっているのでは?』と疑う」ことが重要となってくる。

そして、災害の程度に関わらず行動を起こすことで、判断に迷って時間を無駄にしたり、周囲の意見に流されるリスクを軽減することができる。

もし何事もなかったとしても「よい危機意識を持てた」とプラスの意識を持てますよね?

 

 

最後に…

みなさんは「正常性バイアス」という言葉を知っていましたか? 私は今回この記事を書くにあたって初めて知りました (^o^;)

「自分は大丈夫」という根拠のない自信はどこから湧いてくるのか、前々から疑問でしたが、今回いろいろと調べていく中で解決しました \(^o^)/ 犯人が分かり、その対処法が分かれば怖くはないですね!

皆様にもこの記事を参考に、今後の自然災害への備えをしていただければ幸いです。